第二種候補問題No. 01 手順

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今回から,令和5年1月27日に(一財)電気技術者試験センター(以下,試験センター)のサイトにて発表された「令和5年度第二種電気工事士技能試験候補問題」について詳しく見ていきたいと思います.予定では13回の連載になります.

試験問題の入手

最近の傾向として候補問題は毎年同じ様ですので,先ず候補問題を試験センターからダウンロードし,印刷されるといいでしょう.

実際の試験問題も,最近の傾向としては変更なさそうですので,こちらからダウンロードして実際の試験をイメージしてください.

以下,「令和4年度第二種電気工事士下期技能試験」を例にして説明します.
断りの無い場合,出典は全て(一財)電気技術者試験センターです.

試験内容

支給材料

支給材料の一覧が見える状態で問題用紙が配られます.イメージしながら待つことになります.

配線図

監督員の開始の合図が有って問題用紙を開くと,左側のページに配線図や端子台説明図が印刷されています.

既に候補問題で「記載の無い電線の種類は,VVF1.6とする。」と書かれていますので,新たに「配置寸法」とボックス間渡り線が3心だということが書き加えられているだけです.

課題の注意点

候補問題No. 01が要求している課題は,器具の配置など全候補問題に共通の項目以外に,

  1. 埋込連用取付枠への器具の取付け,順序
    • 上段から順に蛍スイッチ,片切スイッチ,片切スイッチとなっていて,容易に外れないか?
  2. 負荷相手が違う複数スイッチの結線
    • 負荷イ,ロ,ハへの行先が正しく結線されているか?
  3. EM-EEF 2.0-2Cの扱い
    • シース剥ぎ,被覆剥ぎがうまく出来ずに被覆や心線に強い傷を付けていないか?電線端の被覆や心線が規定長さを超えて短くなっていないか?

が問われています.

施工条件

右側のページに施工条件が書かれていますので,左ページの配線図等を見ながら一つずつ確認します.

1.配線及び器具の配置は,図に従って行うこと。
  なお,「」のタンブラスイッチは,取付枠の中央に取り付けること。

「ロ」のタンブラスイッチ(片切スイッチ)が(埋込連用)取付枠の中央に取り付けると書かれているので,【器具の配置は,図に従って】と有ることから,取付枠に埋込器具を取り付ける順序は上から順に負荷【イ】を入切する蛍スイッチ,負荷【ロ】を入切する片切スイッチ,負荷【ハ」を入切する片切スイッチとなります.埋込連用取付枠への器具取付けを参考にして下さい.

ですから,ここまで読んだ時点で,この部分の施行を先に済ませてしまいましょう.取付枠を含めこれで器具が4個から1個に減って,机上がスッキリします.

2.電線の色別(絶縁被覆の色)は,次によること。
  ①電源からの接地側電線には,すべて白色を使用する。
  ②電源から点滅器までの非接地側電線には,すべて黒色を使用する。
  ③次の器具の端子には,白色の電線を結線する。
   ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
   ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)

電線の(絶縁被覆の)色はこの条件が全てですので,ここに書かれていない「負荷側」などの色別指定は有りません.

黒色の線は「点滅器」,つまりスイッチの非接地側だけが指定色となります.

白色の線は「電源」に戻ってくる線,つまり接地側だけが指定色となります.

心線の接続時に再度確認しますので,アンダーラインなどを引いて強調しておきます.

3.VVF 用ジョイントボックス部分を経由する電線は,その部分ですべて接続箇所を設け,接続
方法は,次によること。
  ①A部分は,リングスリーブによる接続とする。
  ②B部分は,差込形コネクタによる接続とする。

この部分を読みながら,配線図のAの辺りに「リング」,Bの辺りに「差込」と書き込んでおきましょう.出来れば赤字がいいと思います.

施工開始

取付枠への器具取付

施工条件の最初に記載があるので,この部分を先に片付けてしまいます

取付方の説明を参考に取り付けてください.

最初の作業になりますので,いつものように上手く行かないかも知れません.3個のスイッチを順に並べて,取付枠を左から斜めに差し入れて右側をパタッと落とし込めばピタッと収まるでしょう.

後は,確実にドライバーで締め込んで外れないことを確認しておいて下さい.

施工省略部

この課題では2箇所の施工省略部(電源部を含む)があります.順次片付けていきましょう.

電源部

約250mm長さのエコケーブル(EM-EEF)を手に取って,シースから絶縁被覆ごと抜け落ちないように,片方の電線を10mm程度ペンチで掴んで90度前後まで曲げておきます.

配置寸法の150mmに加え,(ジョイント)ボックス部の100mmが必要ですので,切断長さは250mmとなります.

しかし,この電線は使い切りですので支給寸法のまま加工することになります.

電線の折り曲げていない側の端部から100mmのところにマジックで印を入れるか親指の爪を当て,それを目当てにシース剥ぎを行います.

ただし,この電線はエコケーブルですのでシース剥ぎ2も参考にして施行してください.

電源部はジョイントボックスAでの接続なのでリングスリーブ.よって,このあと20mmの絶縁被覆剥ぎを行います.

最初に折り曲げた部分は元に戻さなくても大丈夫ですが,一層のこと折り曲げた根元から切断してしまってください.長さは十分に足りていますので大丈夫です.技能試験に係る「欠陥の判断基準」に記されている通り「配線図に示された寸法の 50%以下のもの」で無ければ欠陥となりませんので.

最後に,シースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

決して,180度・・・つまり折り畳んだりしないようにしましょう.心線にストレスが掛かります.

負荷【ハ】施工省略部

蛍光灯の負荷【ハ】に向かう省略部も,配置寸法の150mmボックス分の100mmを加えるだけです.

900mm長さのVVF 1.6-2Cの内の一本を選んで,先端から400mm程度を真っ直ぐに延ばした状態で100mmのところにマジックで印を入れるか親指の爪を当て,シース剥ぎを行います.

負荷【ハ】は,ジョイントボックスBでの接続なので差込形コネクタ接続となり,13~14mmの絶縁被覆剥ぎを行います.

シースを剥いだ位置から更に配置寸法:150mmのところにマジックで印を入れるか親指の爪を当て,切断します.

後で切断するのは,絶縁被覆が移動しないための工夫です.

最後に,シースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

残りの電線は元の場所に戻しておきましょう.これは毎回,そうするように心掛けましょう.

ボックス間渡り線

この課題では,ボックス間渡り線を使用します.

ここでも,1本しかない使い切りの VVF 1.6-3C 350mmを選んで施工するのですが,器具間の配置寸法:150mmに各ボックス分の100mm,つまり200mmを加えた350mmと一致しますので,真っ直ぐに延ばした上でこのまま使います.

両端からそれぞれ100mmの位置にマジック等でマークし,その位置からシース剥ぎを行いますが,比較的短い電線ですので,2回目のシース剥ぎでは,既に剥いで露出している絶縁被覆がずれないように掴んでいる手の薬指や小指でしっかり電線を握るなどして意識しながら剥いでください.

ジョイントボックスAの側にリングスリーブ,Bの側に差込形コネクタを使用することが事前に判っているので,ここでの絶縁被覆剥ぎは片方を20mm他方を最初から13~14mmで行います.

最後に,シースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

このボックス間渡り線の色別ですが,【白】は特別で「接地線」と指定されていますので注意が必要です.
折り曲げる際に,白線だけ角度を変えておくといいと思います.(うっかりミス防止対策)

引掛シーリング

先程,負荷【ハ】の施工省略部で使用した電線の残り(約650mm)を使用します.少なくとも400mm程度は真っ直ぐに延ばしておきます.

引掛シーリングへの心線挿入を参考に,接地側の白を間違えないようにして心線を確実に差し込みます.

差し込んだ電線を引掛シーリング(ローゼット)の角に指を当てて90度折り曲げ,器具中心を基点に配置寸法の150mmで仮の印を入れ,更にボック分の100mmを測って切断します.

電線の一方が器具に接続されていますので,電線が短くても絶縁被覆が動くことはありません.この状態で絶縁被覆を仮の印を入れておいた100mmの位置で剥ぎます.

引掛シーリングは,ジョイントボックスAでの接続なのでリングスリーブ接続となり,20mmの絶縁被覆剥ぎを行います.

最後に,シースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

ランプレセプタクル

先程,引掛シーリングで使用した電線の残り(約350mm)を真っ直ぐに伸ばしてから使用します.

輪作りランプレセプタクルへの心線挿入を参考に,先ずシースを約45mm剥いで,絶縁被覆を約20mm剥ぎます.

絶縁被覆の白色が左,黒色が右の向きで輪作りをし,ランプレセプタクルも接地側(受金)を左,非接地側(中央電極)を右にして持ち,電線端を手前の開口部から差し込んでねじ締めを行います.

元は900mm程度の長さがあった電線は,約350mmにまで短くなっていますので,輪作りをしてから電線端をランプレセプタクルの開口部から差し込み易くなっています.

差し込んだ電線をランプレセプタクルの角に指を当てて90度折り曲げ,器具中心を基点に配置寸法の150mmで仮の印を入れ,更にボック分の100mmを測って切断します.

電線の一方が器具に接続されていますので,電線が短くても絶縁被覆が動くことはありませんので,この状態で絶縁被覆を仮の印を入れておいた100mmの位置で剥ぎます.

ランプレセプタクルは,ジョイントボックスBでの接続なので差込形コネクタ接続となり,13~14mmの絶縁被覆剥ぎを行います.

最後に,シースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

スイッチ類

この施工が器具配線の最後ですので,残っているもう一本の VVF 1.6-2C 900mmをその都度,真っ直ぐに延ばしながら惜しみなく使いましょう.(ランプレセプタクルで使用した残りの約50mm分はごみ箱へ)

片切スイッチへの心線挿入①で説明したように,

  • 下段に取り付ける場合    100mm
  • 中央に取り付ける場合     80mm
  • 上段に取り付ける場合     60mm

※ シースの側を上段としています.

がシース剥ぎの目安となります.

絶縁被覆剥ぎの目安は,スイッチ側が10mm,ボックス側がリングスリーブ接続ですので20mmとします.

スイッチ【ハ】につなぐ電線の処理

下段に取り付けていますので,シースを100mm剥ぎます.

次いで,絶縁被覆を10mm剥いでスイッチ【ハ】の片切スイッチの黒線がある側,つまり裏返すと左側の差込口に黒線を差し込みますが,上段を他のスイッチへの渡り線用に使用しますので,ここでは下段の穴に差し込むことになります.

他方に白線を差し込みますが,上下段の別はありません.整える意味で,下段に差し込むことを勧めます.

スイッチの上に人差し指を置いて90度折り曲げますが,少しアールを付ける感じでゆったりと曲げてください.この時,心線の差し込み角度が90度を維持した状態を保つことを心がけて下さい.

この場合の器具中心は埋込連用取付枠の中心と考えますので,その位置から配置寸法の150mmを測って仮の印を入れ,更にボックス分の100mmを測って切断します.

仮の印部からシース剥ぎ,続けて絶縁被覆を20mm剥ぎます.

スイッチ【ロ】,【イ】につなぐ電線の処理

中段に取り付けていますので,シースを80mm剥ぎます.

次いで,黒か白かどちらでもいいのですが,整える意味で黒の絶縁被覆を10mm剥いでスイッチ【ロ】の片切スイッチの黒線が無い側,つまり裏返すと右側の差込口に差し込みます.上下の指定はありませんが,下側に合わせておきましょう.

残った側(この手順の場合は白)の絶縁被覆を「20mmカット」してから10mm剥いで,スイッチ【イ】の蛍スイッチの緑線が無い側,つまり裏返すと右側の差込口に差し込みます.上下の指定はありませんが,下側に合わせておきましょう.

二つのスイッチの上に人差し指と中指を置いて90度折り曲げますが,少しアールを付ける感じでゆったりと曲げてください.この時,心線の差し込み角度が90度を維持した状態を保つことを心がけて下さい.中断と上段で絶縁被覆の長さを20mm変えた事で,スッキリと整います.

 ※ これは絶対というものではありませんので,途中の絶縁被覆カットは省略してもOKです.

続いて器具中心から配置寸法を測るのですが,既にスイッチ【ハ】の電線を切り揃えていますので,それに合わせて電線を切断し,ボックス分の100mmの位置に印を入れておきます.

仮の印部からシース剥ぎ,続けて絶縁被覆を20mm剥ぎます.

渡り線の接続

この時点で未だ VVF 1.6-2C の電線が相当残っていますが,渡り線に必要なのは60mmが2本の120mmですので,この分を電線から切断して用意します.

※ 下段から上段へ渡らせる場合の渡り線は80mmです.

白の線は今回不要ですので,残りの電線と共にゴミ袋に捨てましょう.

60mmの電線(事実上はIV線)の両端から,絶縁被覆を10mm剥ぎます.

スイッチ【ハ】の非接地側の空いている上側の差込穴とスイッチ【ロ】の下側の穴に渡して差し込みます.この時,人差し指を添えると綺麗に曲がったブリッジになります.

続いてスイッチ【ロ】の上側の差込穴とスイッチ【イ】の下側の穴に渡して差し込みます.この時も,人差し指を添えると綺麗に曲がったブリッジになります.

渡り線

行き先などの記入

取付枠を表側に向けて,スイッチ類から伸びた電線のシース部に行き先等を記入します.

  • スイッチ【ハ】につながる黒線側に黒丸(●),白線側にハ
  • スイッチ【ロ,イ】につながる黒線側にロ,白線側にイ

と,細いマジック等で記入すればいいでしょう.

なお,この行き先表示などの記入は技能試験に係る「欠陥の判断基準」

  • 5.電線の損傷
  • 5-1.ケーブル外装を損傷したもの
    イ.ケーブルを折り曲げたときに絶縁被覆が露出するもの
    ロ.外装縦われが 20mm 以上もの

は欠陥になりますが,文字表記などは「けがき」でも無い限り欠陥にはなりませんのでご安心を.

最後に,2本の電線のシースと絶縁被覆の境界で90度に折り曲げ,器具を並べた位置とは逆の場所に並べておきます.

配線部品の整列

全ての器具との配線が終わりましたので,ジョイントボックスA,Bを意識して各配線部品を正しい位置に並べます.

ボックス間渡り線は,絶縁被覆を20mm剥いだ側が左(ジョイントボックスA側)になります.

この時には,厚紙上には切断カスなどは残っていない状態にしておきましょう.

心線同士の接続

最後の仕上げになります.

接続箇所の結束

接続箇所は最小で行うのが原則ですから,電気的に共通する電線は全て一つに束ねます.

絶縁被覆で束ねることになりますが,100mm長さの結束バンドがオススメです.針金入りモールなどでも構いません.

ダブルクリップや合格クリップでも構わないとは思いますが,邪魔な上にしっかりと固定できないのでオススメはしません.

この課題では,3個のスイッチがそれぞれイ,ロ,ハの負荷につながりますので,これらを接続するために束ねていきましょう.

なお,差込形コネクタでの接続は「1本ずつ」確認しながら差し込んでいきますので,結束する工程は不要です.

電源線の結束

電源線は「黒」,「白」をどれにつなぐかだけですので,最初に片付けてしまいます.

ジョイントボックスAに取付枠から伸びた2本の電線の内,シースに「●」と印の入った黒線が「非接地線」ですので,エコケーブルの黒線と束ねます.心線の構成は2.0mmと1.6mmが各1本になります.

エコケーブルの白線は「接地線」になりますので,負荷から戻ってくる接地側の電線「まとめて」つなぐことになります.

具体的には,電源の「白」線と,負荷【イ】のランプレセプタクルからの「白」線,ボックス間渡り線の「白」線の3本をまとめて結束します.心線の構成は2.0mm1本と1.6mmが2本になります.

非接地線の黒はこれで終わりですが,接地線の白は渡り線を介してジョイントボックスB側につながっていますから,そのまま接地線の接続を済ませてしまいます.

ジョイントボックスB側は差込形コネクタですので,結束せずにそのまま心線を差し込んでしまいます.

負荷【ロ】の白線,負荷【ハ】の白線と渡り線の白線を3本用差込形コネクタ(青)に差し込みます.

負荷側の結束

ジョイントボックスAへ取付枠から伸びた2本の電線の内,シースに「イ」と書かれた白線と,負荷【イ】の引掛シーリングから伸びた電線の黒線とを結束します.

同じく取付枠から伸びた2本の電線の内,シースに「ロ」と書かれた黒線と,負荷【ロ】のランプレセプタクルから伸びた電線の黒線とを結束したいのですが,直接接続はできないのでボックス間渡り線を使います.

今回は「黒線」を使いますが「赤線」でも構いません.接地線に限定されている「白」はダメです.

最後に,取付枠から伸びた2本の電線の内,シースに「ハ」と書かれた白線と,負荷【ハ】の蛍光灯(施工省略)から伸びた電線の黒線とを結束したいのですが, 直接接続はできないのでボックス間渡り線を使います.

今回は「赤線」を使いますが「黒線」でも構いません.接地線に限定されている「白」はダメです.

結束バンドで束ねた後は,余った部分をニッパなどで切り落としておくと邪魔にならずに済みます.

なお,この負荷への接続はスイッチ側の1.6mmと負荷側の1.6mmをつなぐだけですので,刻印もこの時点で【○】と判り,いきなりリングスリーブで接続してもいいと思います.その場合は一々,結束バンドで縛ることはしません.

以上,ジョイントボックスA側の結束は5箇所となります.

残るはジョイントボックスB側だけの負荷側になりました.

ジョイントボックスA側でスイッチ【ロ】の黒線とボックス間渡り線の黒線を結束しましたので,ジョイントボックスB側でも,ボックス間渡り線の黒と負荷【ロ】であるランプレセプタクルの黒線とを2本用差込形コネクタ(赤)に差し込みます.

同じく,スイッチ【ハ】の白線とボックス間渡り線の赤を結束しましたので,負荷【ハ】である蛍光灯(施工省略部)の黒線とを2本用差込形コネクタ(赤)に差し込みます.

以上,ジョイントボックスB側の差込形コネクタでの接続は3箇所で完了です.

リングスリーブでの接続

ジョイントボックスA側で結束しておいた電線を順次リングスリーブで接続します.

ここで皆さんは,リングスリーブの選択に悩まれるかも知れませんが,落ち着いてください.

  • 支給されたリングスリーブは小のみ
  • 個数は8個.しかし結束は5箇所なので3個は予備
  • 電源線は2.0mm径なので,刻印は【○】ではなく【小】
  • 負荷線の接続箇所は全て1.6mm径で2本のみ.よって刻印は【○】

と,自動的に決まってしまうのです.一覧表はここでは不要です.

最後に,結束バンドなどの「支給品以外」の治具等は取り外してください.

確認,修正

もう一度,施工条件と照らし合わしたり,リングスリーブの刻印,心線の長さなどを確認します.

万が一,結線ミスを見つけた場合は,落ち着いてやり直してください.絶縁被覆の長さなどには結構余裕があるものです.

また,複線図を描くという無駄を省いていますので,時間的にも余裕があるはずです.

掃除,整形

監督員(審査員)の印象にも影響しますので,完成品以外は全て「厚紙」より外に片付けてしまいます.

納得がいくまで形を整えれば終了です.

エフの取付け

完成品のケーブルなどにエフ(絵符)をつながっている細い針金で結びつけます.

退席する際には,持ち込んだ工具や治具,筆記具などを置き忘れないようにしましょう.

お疲れ様でした.

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