令和6年2月29日付で
の改訂版が公開されました.
【電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準】に変更はありません.
主な改定内容は
- 「試験問題と材料箱の例」として具体的な画像の追加
- そのためにページ数が1ページ分増えた
- 【5 注 意 事 項】に改造/自作工具の使用禁止の項目が追加された
以外は,【1 出題される課題】の最初で改行調整されただけの様です.
試験問題と材料箱の例
追加された「試験問題と材料箱の例」の画像は以下の通りです.
過去には某フリマサイトになぜかアップされていたことがありましたが,こうして材料箱が具体的に開示されたのは初めてでは無いでしょうか?
以前,試験会場の様子という記事でも紹介しましたように,B3サイズの厚紙A4サイズの問題用紙との比較で,材料箱の大きさが具体的に判ると思います.
これは,受験生にとってずいぶん有り難い改訂でした.試験開始直前に行う準備作業の記事内容がより判り易くなったと思います.
左下に見えるモノが「第二種候補問題No. 01 手順」などのシリーズで最後に紹介している「受験番号札」の「絵符」になります.最近では目にしない方も多いと思いますので,これも驚かずに済みますねぇ.
ページ数の増加
画像の挿入でページ数が増えたのは仕方が無いのですが,途中での改ページがあり,やや見難くなってしまいました.【4 試験問題の構成等】で改ページして欲しかったですねぇ.
過去の記事等で「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」の指定ページに注意してください.
改造/自作工具の使用禁止
※ 問題は【5 注 意 事 項】に以下の赤字の一文が追加されたことです.
電動工具以外の全ての工具を使用することができます。ただし,改造した工具や自作し
た工具の使用は禁止です。
この,
- 改造した工具
- 自作した工具
が,どの程度までを指しているのかが曖昧ですので,悩みどころです.
電動工具以外の全ての工具を使用することができます。
に続いて,「ただし,改造した工具や自作した工具の使用は禁止です。」と書き加えられたのですから,恐らく「電動工具」の「改造/自作」を指していると思いたいところです.
このブログで紹介している作業手順では電動工具では無い「改造/自作工具」を紹介していませんが,他のネット記事.動画等では目にしますので線引きをどうするかですねぇ.
ホーザン(株)が販売している合格クリップや合格ゲージなどと言うものは,技能試験以外に使用することは無いので「自作」に近いとは思いますが,市販品ですので大丈夫だと思います.私個人としては無用というか,使わないことをオススメしますが...
しかし例えば,以下のどれがダメでどれが大丈夫なのでしょう?
改造の例
- 金尺に予め,頻出する切断寸法の印をケガいておく
- ペンチやストリッパーを掴みやすいようにグリップ部分を改造する
- ドライバーを廻しやすいようにT字金具を取り付ける
自作の例
- 合格リップを真似て針金などで自作したクリップ類
- 合格ゲージを真似てアルミ板等で自作した治具をVVF,VAストリッパーに取り付ける
- ねじなしボックスコネクタの止めねじをまわすためだけのレンチを自作する
- 紙,布,金属類で自作した専用定規
- 各種長さのストリップゲージを自作する
しばらくはネット情報を収集するしか無さそうですが,恐らく対象は「電動工具の改造/自作」だと思います.
厄介な一分が加えられたのですが,恐らくは「目に余るほどの改造/自作工具」が使用された実体を反映してのことでしょうから,もう少し具体的な表現にして欲しかったですねぇ.
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