令和6年1月26日に
と題して,今年の候補問題が公表されました.
内容は,試験サイトの上記リンクから確認できますのでここには載せませんが,No.3とNo.13の候補問題を除いて特に変わったところはなく例年通りのようです.
- 候補問題の番号順
- 器具の位置
- 施工省略の数・内容・位置
- 電線種(VVF/VVR,2C/3Cなど)とその使用場所
- アウトレットボックスを使用する問題と位置
- 引掛シーリングの角,丸の違い
- 露出型コンセントを使用する問題
- 電線管・PF管を使用する問題
全てが全く同じです.
少なくとも平成28年まではどこかしらが変更になっていたのですが,メタルラス壁の指示が無くなった平成29年からは全然変わっていませんねぇ.
ただ,候補問題No.3とNo.13もほぼ例年通りなのですが,埋込連用コンセントが接地極付コンセントに変更されています.
露出型であればそのように表記されているでしょうから,恐らく埋込連用接地極付コンセントになると思われます.
パナソニック社のカタログから抜粋した画像を載せておきます.
実はこの埋込連用接地極付コンセントですが,第一種電気工事士技能試験の候補問題N0.3,No.4でも使用されますので,第一種も受験される方は転用できます.
このコンセントの特徴はいわゆる「送り端子」がありませんので,通常は最終端での配線となります.
こんなことなら,候補問題の発表も「今年も例年通りです」で済ましても良さそうですが,今は試験用の問題セットがかなり残っているのでしょうか?
と言うことで,古い「技能試験セット」でも大丈夫ですので,安いお買い得品を探されることをおすすめします.
埋込連用接地極付コンセントは,ホームセンター等でも別途購入できますので,改めて今年のセットを買い直す必要は無いと思います.
ここでも紹介していく候補問題の解き方も,しばらくは陳腐化しないことでしょう.
なお,候補問題には「配線長さ」が指定されていません.ですから,いちいち電線の長さを覚える必要は全く有りません.その都度,意識するクセを付けましょう.
また,アウトレットボックスを含むジョイントボックス内の結線にリングスリーブを使うか差込形コネクタを使うかどうかは,当日の課題を見るまで判りません.
しかし,毎年上期試験と下期試験共に土日の二日制で,全課題が全国の何処かで出題され,年間4回分の出題内容が変わることは無いようです.
ですから,上期試験の土曜日には詳細な出題内容がわかります.
試験センターは日曜日の試験後,翌週の月曜日に同課題と解答例を発表しますので,下期を受験される場合,詳細な出題内容を事前に把握することはできます.
もちろん,上期の土曜日の試験後でも課題内容の詳細はネットを検索すればヒットするかも知れませんが,信頼のある情報かどうかは自己判断となります.
いずれにしろ,そこまで神経質になることはありませんので,着実に候補問題を「課題の施工条件を確認しながら」作業する様にしましょう.このサイトだけでも十分です.
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