第二種技能-20 コンセントへの心線挿入

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片切スイッチの次はコンセントへの心線挿入について説明していきます.3路スイッチや4路スイッチは少し特殊ですので次の記事で説明します.

第二種電気工事士の技能試験に使用されているコンセント類は,試験問題の表記に従い

  1. 埋込連用コンセント
  2. 埋込コンセント(2口)             以下,埋込二くちコンセント
  3. 埋込コンセント(15A125V 接地極付接地端子付) 以下,接地端子付コンセント
  4. 埋込コンセント(20A250V 接地極付)      以下,接地極付コンセント
  5. 露出形コンセント

の4種類で,何れもパナソニック製になります.

100V用コンセント類の最大の特徴は「極性がある」という事で,必ず「接地側白線を挿入する」ことという指定が有ります.逆に「非接地側黒線を挿入する」ことになっています.

接地端子付コンセント
埋込連用コンセント
埋込二口コンセント

表面から見て左側のプラグ端子幅が長い方が接地側で,左右方向に裏返すと右側に【W】のマークが印刷/表示されていますので迷うことはありません.埋込連用コンセントでは,プラグ端子幅も描かれています.

200V用については極性の指定が有りませんが,内線規定にもある通り「200V用コンセントには接地極付きのものを使用すること」となっています.4.の20A用は15A兼用ですのでプラグ端子形状が特別です.15A仕様が【ー形】,20A仕様が【L形】です.

5.の露出形コンセントは,心線挿入では無く「輪作り」した心線をねじ込む方式ですので,ランプレセプタクル等へのねじ締め結線記事でまとめて説明します.

絶縁被覆を剥いで露出させる心線の長さは,片切スイッチの所でも説明した通り,器具に描かれているストリップゲージを目安としますが,概ね10mmの長さで大丈夫です.

ストリップゲージに表示されている長さを載せておきます.

  • 埋込連用コンセント  10mm
  • 埋込二口コンセント  10mm
  • 接地端子付コンセント 12mm
  • 接地極付コンセント  12mm

200V用の接地極付コンセント以外は,左右に裏返して右側が白線を挿す【W】になりますが,上下の差込穴は内部で短絡しています.左側の黒線を挿す差込穴も上下で短絡しています.

この事を利用して,他の埋込器具へ(から)非接地線や接地線を【渡す】場合に,上下を使い分けます.

200V用接地極付コンセントは,こういった極性はありませんが,接地極用の差込穴は上下2箇所有って短絡していますので,どちらに緑線(接地専用)を挿してもいいことになります.

やはり,絶縁被覆剥ぎの長さ,つまり心線長さは10mmで大丈夫です.

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