令和5年4月3日に
と題して,今年の候補問題が公表されました.
内容は,試験サイトの上記リンクから確認できますのでここには載せませんが,特に変わったところはなく例年通りのようです.厳密には,平成29年以降変更がありません.
- 候補問題の番号順
- 器具の位置
- 施工省略の数・内容・位置
- 電源の仕様
- アウトレットボックスを使用する問題と位置
全てが全く同じです.
但し,ご存じの通り第一種の場合,使用電線種や長さ,器具の配置等が定まっていませんので,候補問題の課題は「代表図」と考えておいた方がいいと思います.
しかも,過去の候補問題の最初に記載された【1.技能試験候補問題について】と【2.出題方法】の内容が今年は少し変わりました.少なくとも最近10年間で初めてのことです.
1.技能試験候補問題について
令和4年度まで
・・・最大電力 500kW 未満の自家用電気工作物及び一般用電気工作物の電気工事に係る基本的な作業であって,・・・
令和5年度では
・・・最大電力 500kW 未満の自家用電気工作物及び一般用電気工作物等の電気工事に係る基本的な作業であって,・・・
この変更は恐らく,電気工事士法に規定された第一種電気工事士の電気工作物の範囲の定義に「訂正」しただけだと思われます.今後は第二種電気工事士の技能試験候補問題でもこの「訂正」があるかと思います.
2.出題方法
令和4年度まで
(注)5.機器・器具の配置については変更する場合がある。
令和5年度では
(注)5.電源・機器・器具の配置については変更する場合がある。
つまり,電源位置も変わることがあるという事の様です.
この変更がどこまでを指すのかが判りませんが,今までは必ず左側に電源部が配置されていたものが右や上,下も有りうることになりますので,型にはまった方法だけで覚えた手技では難しい課題も出てくるかも知れません.
何れにしても,第一種電気工事士の技能試験では電流計や電圧計の相違いへの対応も必要ですので,施工条件や配線図をよく読み解きながら配線を進めるクセを付ける様にしなければダメでしょう.
より深い理解度を試されることになりそうです.
第二種技能試験の候補問題についての記事も参考にしてみて下さい.
ただし未だ,このサイトの対策だけで十分とは参りませんが...
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